耕作放棄地再生プロジェクト(令和5年度6年生)
6年生の総合的な学習の時間に「耕作放棄地再生プロジェクト」を実施しています。今回のブログではその内容についてお知らせします。
6年生は,昨年度5年生の総合的な学習の時間に,伝統野菜「かわひこ」を育て,レシピ集を配布したり,学校給食に提供したりしながら伝統野菜普及活動に取り組んできました。
しかし,今年度4月にその土地を返却することになりました。その後、学校の敷地に農園を作りましたが,昨年度まで使用していた土地や校区内の土地には耕作放棄地となっている土地がいくつかあることに気付いた児童がいました。
そこで,屋久島農業委員長をお呼びし話を聞くことにしました。町内や校区にはそのような耕作放棄地がたくさんある,耕作放棄地の問題は町内の問題でもあることを聞きました。
自分たちの力で校区の耕作放棄地を再生させ,そこに伝統野菜を植えることができれば,自分たちの願いが実現し,地域のためにもなるのではないかと6年生は考えました。
そんな時,農業委員長から「学校の近くに耕作放棄地があり,そこを活用してはどうですか。」をいう話をいただきました。
耕作放棄地を再生し,かわひこを栽培するには問題点がいくつかあります。
一つ目は,再生のために「費用」がかかるということです。
そこで,6年生は,再生費用を集めるため,PTAフリーマーケットにて自分たちが作成した物を出品するなどの取組を行ってきました。
二つ目は誰が持続的に管理するかということです。学校としては今年度学校敷地内に畑をつくっており,これ以上の土地を管理することに難しさがあります。そこで,様々な機関や団体に現在相談をしているところです。
今日は,早速その土地の再生作業に子供たちだけで取りかかりました。作業内容としては,その土地の出入り口が木の枝で塞がっていたので,その枝をノコギリなどで伐採するなどの作業です。
作業の様子を見ると,誰一人手を抜く児童はいません。全員が真剣な表情で取り組む姿が見られました。木の上から見て「あの枝も切った方がいいよ」と指示を出す児童がいたり,切る担当がいるから自分は運ぶ作業に切り替えて作業しようとする児童がいたりと,自然と自分たちで考えて行動する姿に頼もしさを感じました。
作業は始まったばかりです。今後は大人の力を借りたり,重機を入れたりして本格的な作業に突入する予定です。耕作放棄地が再生し,畑にかわひこを植えるという6年生の夢が実現する日が来るのが待ち遠しいところです。重機利用料などもかわひこ販売で得た益金から捻出しました。
原集落の子供会が,この耕作放棄地の畑に「かわひこ」を栽培し子供会の益金に役立てることになりました。もちろん植え付けなど卒業生も手伝っていきます。
6年生のプロジェクトが,持続可能な形で受け継がれていく様子がこれからも楽しみです。